ふと横を見るとティファールの電気ケトルが燃えていた
まずはじめに、ティファール社には何の落ち度もない。全て私の不手際だ。燃えた1時間後にはAmazonでティファールの新しいケトルを注文していた。長年愛用してます。いい製品です。
以下経緯。
台所のガスコンロで、鍋に湯を張りゆで卵を作った。茹で上がり、鍋を流しに移す。
うちはあまり広くは無い賃貸で、台所でいくつかの作業を同時進行すると、物の置き場に困る場面が多い。
何を思ったか、今しがたまで使っていた五徳の上にティファールの電気ケトルを置いてしまった。そしてそのまま、流しで卵の殻をむくのに熱中し始めた。
5分ほど経っただろうか。なんだかアイロン掛けの匂いがする。おとなりさんが何かしてるのかな。と思った。
どんどんアイロンの匂いが強くなる。おとなりさんはアイロンを10台くらい使っているんだろうか。
ふと顔を左に向けると、火を付けていないはずのガス台からメラ、メラメラ。高さ30cmほどの炎がケトルを包んでいた。
びっくりしすぎて声も出ない。部屋を見渡す。
猫がテーブルのマグカップに顔を突っ込み、コーヒーを舐め、ザッザッと砂かきの動きをしていた。
どれから手を付けたらいいんだ。手が震えていたので、ひとつ深呼吸。まず猫をケージにしまった。
ケトルは幸い持ち手部分は燃えていなかったので、流しに移動。ガス台を見ると、火は付けていなかった。ケトル自体の底から火が出ている。
水をかけていいのか?と一瞬ためらうも「水をかけてはいけないのは油だ」と思い直し、一気に放水。10秒ほどで炎は消え、プラスチックのこげた匂いと、うすもやが部屋にたちこめた。
換気。部屋で火を出したのが初めての経験だったので、なかなか動揺した。火災報知器が鳴らなかったのが不幸中の幸いだった。
猫は部屋の異常など意に介さず、エサ皿の前に鎮座し「これからごはんを食べるから見ていてほしい」とけたたましく鳴いていた。
【教訓】
五徳の上にはプラスチック製品を置かない。
4月19日
日中は曇り。夜、気づいたら雨が降り出していた。窓を開けて過ごすと雨音が心地いい。
録画してた「シコふんじゃった。」観た。俳優の本木さんってアイドル出身だって知らなかった。華があってかっこいいね。竹中直人って昔からずっとあんな調子なんだ、って笑った。90年代初期のメイクって、極太眉のイメージが強いけど実はアイメイクもまあまあがっつりしてるんだね、とヒロイン役を見て気付いた。スポーツいいね。私も早く会場で応援したいよ。
数日に分けて取り組んでいた思い出系の持ち物の整理が概ね終了。あとは小分けしたものを、処分していけば良い。在宅期間にやりたかったことが1つ片付いて安堵。しかし、自分のへその緒とか、出生時の写真とか、普通は親が死んだ時の遺品整理で手にするアイテムなんじゃないかね。一式全て親から送付された私は一体…
自炊が続きジャンキーなものが食べたくなりケンタまでテイクアウトを買いに。HPに載ってた閉店時間より随分早く閉めるようだった。営業してるだけでも感謝。とってもおいしかった。このスパイスの調合なんなんだろうね。オールスパイスがいるような気はする。
帰り道歩きながらふと、なんで東京に戻りたかったんだっけ。と。東京には全てあるし、友達もリアルにみんないる。東京以外勝たん。って思ってたけど、本当にそうなんだっけ。地元で暮らしたいとは思わないけど、別に東京じゃなくても私楽しく過ごせるんじゃないか。と、今までなら絶対思わないようなことを考えてた。3.11を都市部で経験した人とかこんな風に価値観の変動があった人一定数いただろうな。
奥田民生のさすらいを聴いたら元気出た。友達と与論島で原チャ乗り回した夏休み思い出した。なんか、楽しかった旅行の思い出が元気をくれる最近。思い出の曲プレイリストとか作ろうかな。
4月18日
悪天候から夕方晴れた。日中は気圧のせいで何もする気が起きず。
卓上の薔薇、もう1週間以上たってるはずなんだけど意外と長持ちしてる。お花は枯れてきた時の雰囲気の方が好き。
土井善晴のアプリを見ながら、買い置きのそら豆を塩茹でとオリーブオイル焼きにした。お酒は水出し緑茶と宮崎の焼酎で焼酎ハイにした。ビール以外は珍しい。こんなに手間かかるのに食べるの5分だから料理ってコスパ…笑 だから外食は高いんだよね分かります。次そとで友達と生ビール飲んだら泣いちゃうんじゃないかなって気がしてる。
2012年のアイスワインで死にかけのバナナ、おつとめ品いちご、おつとめ品ブルーベリーを煮た。行き当たりばったりにしてはうまかった。
ここ数日、動物とか海外旅行の番組にすごく癒されてる。結構ほんとに落ち込んでるんだけど心療内科でお薬もらったら気分楽になるのかな。行ったことないからどんなもんか分からず、どの程度から行っていいのかも基準が分からず…でもお薬飲んだところで自粛生活は変わらないし、ウキウキで過ごせるわけではないもんね。
4月17日
天気は曇り。明日から悪天候らしいので買い物に行った。週末の度に天気が悪いなんて地球空気読んでんな。強行外出自粛ありがとね。
地元にいる母と電話。今日で職場が臨時休業になったらしい。健康が大事よね、と確認しあった。地元ではコロナがさほど広がっていないこともあって、過失無と思われるケース以外は、身辺情報が爆散してるらしい。そう。これが私が知っている田舎だ。とこんな所で感じたくない懐かしさ。
アンダーカバーのコロナTを買うか数日前から悩んで、今日予約始まってもまだ悩んでたけど、安倍が10万出すってニュース見て買った。言ったな。言ったからな。
この期間を利用してTOEICの勉強でもしようかと思う。
もう本当にこの会社を辞めた方がいいな、と思った。部署内でメールで激しい空中戦が起きているのをここ数日完全に傍観していた。少人数職場で争いはやめようよ、、
大きい企業だからそういうものだ、と思っていたけど、優秀な人、人格者からどんどん去る。分かっているけど、見送る方は「置いていかないで、、、」とつらくなる。私が「ああなりたい」と思ってた先輩社員、もう誰も残ってない。社内で本音で話せる人はもう同期2人しか残ってない。最近ついに親友(同期)が辞めて、「ああ、次は自分の番だな」と覚悟を固めた。
この夏まで。と思っていたのに、こんな事態になってしまって、今はここで嵐が過ぎ去るまでじっとするしか術がなくなってしまった。動きたくても動けねぇ、、、今は耐えるしかない。いろんな意味で。きっと懐かしく思う時がくるんだろう。
退職動機、この会社にずっといるとして「会社にしぬほど文句を言いながら、会社にぶら下がり続けるしかない」クソダサい自分の将来像しか、想像できんのよ。ダサい自分、耐えられない。この会社に一生を捧げた自分はダサすぎる。なるはやで去ります。
4月16日
天気がいい。在宅生活が始まってから、カーテンをよく開けるようになった。日光を浴びたほうがいい気がして。何時頃に日が沈むのかとか、今まで知らなかった。
用事があって最寄りのターミナル駅に行ったら、8割減どころか9割減だった。たくさんある改札も7割がロープで閉じられてる。店もコンビニを残して閉じてる。駅構内で足音が響いたのなんて初めてで、現実を突きつけられている感じがして立ちすくみそうな気持ちになった。「家にいると気が滅入る」とはよく聞くけど、私は外出してこういう「非常事態」な場面を目にする方がずっとメンタルにくる。「観戦!応援!」とか「2020(五輪マーク)」みたいなワードもまだ街中に残ってるし、そういうの目にする旅に虚しくなる。
最後に同僚と仕事した日から1ヶ月経った。段々日にちの感覚がなくなってきた。不安に思っても仕方ないけど、今年の年末がどんな状態なのか全く想像つかないね。おさまってるとは全く思えないんだけど。紅白とかどんな感じなのかな。
来年の五輪も中止なんじゃないかな。お祭りムードで浮かれてたけど我に返った感ある。平成生まれの私は、物心ついた時から世間が調子良かったことなんて一回もなくて、初めて「盛り上がってる感」を体感したのが東京五輪だった。まやかしだったね、、
今回のことできっとあらゆることがリビルドされて、新しい価値観の世界を生きていくんだろうな、って気がしてる。不安だけど、なぜだかそれが少し、楽しみでもある。